日本の新たな公害といわれている 香害とは

 

皆さんにとって『香り』とはどのような存在ですか?

多くの人にとって、"香り"は思い出を呼び起こしたり、気分を高揚させてくれたりする日常にありふれているものだと思います。
「香り」と一言でいっても、香水や洗剤、芳香剤、その物特有の匂いなど様々です。

今回は、そんな私たちの身近にある様々な「香り」によって引き起こされる『香害』について考えてみましょう。

香害とは?

香害とは、香水や合成洗剤・柔軟剤・入浴剤・防虫剤・化粧品・芳香剤などに含まれる合成香料に起因し、様々な健康被害が誘発される現象のことです。

香害は、一度に大量の化学物質にさらされたり、低濃度の化学物質に繰り返しさらされることで様々な体調不良を引き起こす化学物質過敏症の原因の一つであるといわれています。

今まで平気だった香りでも、突然発症する可能性があります。

さらに、一度香害を感じてしまうと最初に感じた香り以外の香りにも敏感になっていく傾向があるため注意が必要です。

具体的な症状として、頭痛めまい吐き気疲労感などが挙げられます。

症状の強さには個人差がありますが、中には学校や会社に行けないなど生活に支障をきたすほど体調を崩してしまう方もいます。

皆さんの中で、無意識のうちに香害を感じたことがある方もいるのではないでしょうか?

香害の影響 アンケート

日本消費者連盟が、2019年12月下旬~2020年3月末(約3か月間)にわたって実施した被害状況のアンケート結果が以下の通りです。

①のアンケートによると香り付き製品のにおいで具合が悪くなったことがある人は7,136人(79%)と約8割の人が体調不良を経験したことがあり、

②香りの被害によって学校や仕事を休んだり、職を失ったことがあるとと回答した人は1,277人(約20%)いることがわかりました。

香りが強いというイメージから香水よりも柔軟剤や洗剤など日常の中で当たり前に使っている製品の割合が高いようです。

 

香害が環境に与える影響

香害は、場合によっては人の健康だけでなく環境にも影響を及ぼす可能性が懸念されています。

香り製品の中には、香りを長持ちさせるためにプラスチック製のマイクロカプセルが使用されていることがあります。

マイクロカプセルが外部からの刺激(摩擦や熱など)によってはじけることで、中に包まれていた香りが出てくるという仕組みで香りの持続性を保っています。

プラスチック製のマイクロカプセルの大きさは、はじける前だと花粉と同じくらい・はじけた後はPM2.5と同じくらいのサイズといわれています。

プラスチック製のマイクロカプセルを使っている製品は、
・海洋環境の汚染、破壊
・生物濃縮(ウミガメや魚などの生態系を通して人の体内に入る。*詳しくはこちら
などの環境に影響を及ぼす可能性があります。

 

香害との向き合い方

自分にとっては良い香りでも他の人がその香りで苦しんでいるかもしれません。

香害の向き合い方として以下の4つが挙げられています。

①無添加、無香料、合成香料フリーの製品を選ぶ
②用量を守って使用する
③人が集まる場所では使用を避ける、控えめにするなど周囲へ配慮する
④香害で苦しんでいる人がいることを知る、学ぶ、伝える

また郊外に苦しむ方が相談・交流できる場として

『カナリア・ネットワーク全国』『国民生活センター』『化学物質過敏症支援センター』などがあります。

お困りの方は是非参考にしてみてください。

終わりに

ここまで香害についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか?
香害は、元となる化学物質は数千万種類あるといわれているため、原因物質の特定や因果関係の証明が難しいといわれています。

そのため、まずはより多くの人々が香害について知り、他の人へ与える影響について考え、行動することが大切です。

意外と私たちの身近にある香害に目を向け、自分にとっても周りの人にとっても思いやりのある選択をすることから一緒に始めてみませんか?

 

参照

https://www.city.imabari.ehime.jp/kenkou/kougai/
https://www.town.takasu.hokkaido.jp/kenkou_hukushi/yobou_kenkou/kokoronokouza_00.html**
https://nishoren.net/wp/wp-content/uploads/2020/06/a1e79d761ab1852698798cc92b172db8-1.pdf**
「カナリア・ネットワーク全国」を結成して「香害は公害」の声をひとつに! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)

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- マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)