オーストラリアの火災を受けて、今すぐわたしたちにできること
昨年から数ヶ月以上続いているオーストラリアの森林火災。この異常な規模の火災によって、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州では今までに少なくとも、24人が死亡し、1000軒以上の家屋が破壊され、被災した動物たちの数は10億匹にのぼった。SNSでは、その悲惨な現状がポストされ、多くのセレブリティやインフルエンサーが支援を呼びかけている。2020年になってもなお続く、悲しいニュースに心を痛めている人もたくさんいるだろう。
しかし、地球の気候変動による悲劇を生んだのは、他でもない私たち人間なのだ。オーストラリアの火災が大きく報道され、今になって環境への意識が少しずつ大きくなってきたが、2019年にはアマゾンでも大きな森林火災があった。日本も例外ではない。昨年、日本を襲った数多くの台風。これらも気候変動が原因で発生した災害の一つだ。
災害が起きる度に、事の大きさに圧倒され、個人の無力さを嘆くのではなく、今日から小さなアクションを起こしてみよう。一つ一つの行動は小さくても、世界約80億もいる人間が意識すれば、それは必ず大きな変化をもたらすはずだ。
”ゼロウェイスト”を意識する
“ゼロウェイスト”とは、ゴミを出さない生活のことを意味する。プラスチックだけではなく、全てのカテゴリーにおいて”ゴミ”とカウントされるものの消費を、少しでも減らして暮らしてみてはいかがだろうか?
明日からできる4つの”ゼロウェイスト”習慣
1. ショップ袋にNO!
スーパーのレジ袋有料化は次第に定着してきたものの、日本では未だにコンビニなどでは、店員さんがものすごい速さで、レジ袋に商品を入れてくれる。彼らが袋に手をつける前に、お会計よりも先にまずに、「袋は結構です。」この一言を言う習慣をつけよう。
2. ペットボトルに別れを告げる
とても心苦しいが、気がつけば飲みかけのペットボトルが家中に、会社のデスクの上にいくつもある…という人をよく見かける。それでは、地球を汚しているだけでなく、自身の身の回りもスッキリしない。マイボトルやマグカップ一つ用意しておくだけで、毎日クリーンな気分で過ごせるだろう。
3. 古着を味方につける
毎シーズンごとに変わる流行に遅れを取るまいと、大数の人がかなりの頻度で新しい洋服を買っているが、ファストファッションが環境にものすごい悪影響を与えているという事実をご存知だろうか?もちろんサステナブルやフェアトレードブランドの商品をサポートするのも素晴らしいが、値段が張る場合が多い。
そこで、おすすめするのが古着屋である。たしかに古着ファッションは難しそうなイメージがあるが、2つと同じ商品がない中での買い物は宝探しのようで楽しい。古着を味方につければ、お金をかけることなく、クローゼットの中を更新できる。
4. 野菜果物の皮を最後まで使い切る
野菜や果物の皮をすぐに捨ててはいけない。彼らの栄養や効能は、皮にも十分にあって、使わなければもったいない部分なのである。
たとえば、タマネギの皮を濾せば、出汁として使えるし、みかんの皮を煮れば、台所などで使えるクリーナーになる。
捨てる前に、皮の活用法を調べてみよう。大地の恵みからくる栄養はすごいのだ。
エコを意識した生活は、決して難しくはない。2020年は、環境問題を他人事と思わずに、少しずつ、出来ることから、馴染むように暮らしに取り入れてほしい。