ハワイで見つけたサステナブルライフ

 日本人にとって、最も身近な楽園の一つであるハワイ。気持ちの良い気候と、キラキラ輝く海、そして美味しいハワイアンフードとハワイを訪れる理由は人それぞれ様々にあるでしょう。わたしは今回、"サステナブルな暮らし"という視点を持ちながら、ハワイに滞在してみました。日本で生活していると何故か忘れてしまう、溶け込むように自然と調和する暮らし方を見つけました。

 

パラダイスでも環境破壊は身近な問題

 ノースショアに住む友人の家に滞在していたのですが、彼女たちの家からほんの数分車を走らせるとカフクビーチにたどり着きます。かつては住人たちの憩いの場であったであろうそのビーチは、流れ着いたゴミで溢れかえっていました。

 「ビーチクリーンをよくやっているのだけど、翌日には元通りになってしまうの。日本語が書かれているヨーグルトのカップを拾ったこともあるわ。きっと日本から流れ着いてきたのね。」

 日常の中で目撃する話であるからこそ、彼女の言葉には重みがあります。ごみ収集車が過ぎ去った後、人工的にクリーンになった環境の中で暮らすわたしたちには馴染みのない経験ですが、彼らにとってはたった数マイル先の現実なのです。

  

"サステナブル"がホットトピック

 今回の滞在中、たまたまVolcom主催のサーフ大会があり、観戦する機会があったのですが、大会のいたるところで"サステナブル"というワードを発見しました。

 会場の入り口付近、出店が集まるエリアにはSustainable Coastlineというローカルのサステブルチームのブースがあり、試合の実況中にも「今日会場にも来ているSustainable Coastlineは、積極的にビーチクリーンをしているボランティアチームだ。彼らのおかげでビーチは綺麗に保たれているけど、環境破壊はここハワイでも深刻な問題だね。自分で出したゴミはしっかり持ち帰るように!」と、彼らの活動についての説明がありました。

 たとえそれがスポーツの大会であったとしても、カジュアルに環境問題に触れることで、人々の気付きが多くなるのでしょう。

 

ベジタリアンが当たり前

 ロコモコやハンバーガー、ポケボウル、ガーリックシュリンプなど、もともとハワイの人はお肉が大好き。

 しかし、実際は日本よりもずっとベジタリアンに優しい土地です。ハワイで発展したアサイーボウルを筆頭に、日本ではあまり目にしない南国のフルーツを使った様々なボウルショップがあります。そのようなショップでは、ほとんどが動物性食材を一切しようしていないヴィーガンメニューですが、どれもボリュームがあり食べ応えたっぷり。さらに驚いたのが、お肉を売りにしているハンバーガーショップでさえ、ソイミートを使ったヴィーガンハンバーガーのオプションがあったこと。

ベジタリアンでなくても、ハワイにいる間は1日1食はベジタリアンメニューを選んでみてもいいかもしれません。メニューも豊富なので、飽きることはないはず。

 

 ハワイに滞在していると、サステナブルライフを送りたくなります。それはきっと自然と距離が縮まり、日本で忙しく暮らしているとどうしても遠ざかってしまう”自然を思いやる気持ち”を取り戻せるから。

 今回ハワイで見つけたサステナブルライフは、きっと世界のどこにいても出来ることです。環境問題について気付いたことがあったら、積極的に周りの人と話しましょう。休日には少し足を延ばして、自然と触れ合いに行きましょう。お肉の消費を少しずつ減らしてみましょう。

 小さな変化も、その意識が続くことで、大きな進歩をもたらすはずです。

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「世界に求めている変化に、あなた自身がなりなさい」

- マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)