Weekly| November Vol.4

【WEEKLY】 November Vol.4

 

世界で話題のサステナブルな情報をお届けするWeekly。
今週より世界中のサスティナビリティに関する最新ニュースや生活を豊かにする情報をBlogよりお届けします!

 

今週の知っておきたいトピックは2つです。

1. ポイ捨てが減るデザイン!?    
2. フランスでペットショップ禁止に!?

 

<ポイ捨てが減るデザイン!?>

最近、自ら出したゴミは家に持ち帰るという呼びかけから、ゴミ箱を設置している場所が少なくなっています。ゴミ箱を減らすことで、ゴミへの意識が高まり、ゴミの量が減ると思われていました。しかしこの取り組みには大きな欠点がありました。それはポイ捨ての量が増えてしまったことです。

ある調査によると、90%の人がポイ捨てが悪いことだと認識していますが、30%以上の人がポイ捨てをしたことがあると答えました。
この結果を踏まえ、みなさんの気持ちと行動に違いがあることがわかりました。

そこで、ポイ捨てを防ぐために行動経済学のナッジ推論を使って、ポイ捨てを減らすデザインが発案されました。
ナッジ推論とは、nudge(そっと後押しする)という単語から来ています。人の気を悪くせずに、その人が自ら良い選択ができるように後押しする手法のことです。 ナッジのフレームワークに「EAST」というものがあります。

 

「EAST」とはEasy(簡単)、Attractive(魅力的)、Social(社会的)、Timely(タイムリー)の4つ頭文字から来ています。
・Easy(簡単)とは、それは人々が簡単にできるようになっているかや、面倒ではないかという要素が含まれています。
・Attractive(魅力的)とは、それは人々にてっと心が惹きつけられるものなのか、人々を惹きつけるものかという要素が含まれています。
・Social(社会的)とは、社会規模であるかという要素が含まれています。
・Timely(タイムリー)とは、いいタイミングであるか、効果が出るのは早いのかという要素が含まれています。

 

そしてEASTと呼ばれる4つの要素を用いて、実際にポイ捨てを減らすデザインが考えられました!!! 

Easyの要素を持つデザイン 自転車に乗っていてもゴミを捨てられるようにゴミ箱を斜めに設置しています。 

 

Attractiveの要素を持つデザイン ゴミ箱まで足跡のシールを貼りゴミ箱に導いています。さらに蛍光色を使うことによりで目立たせています。

 

Socialの要素を持つデザイン 人は命令されるよりも感謝されると行動に移す傾向がある事から考えらたデザインです。

 

EASTの要素を取り入れたデザイン、とっても面白いですよね! 中にはポイ捨てが50%も減少したデザインもあります!
実は、公園や道路でよく目にする「ポイ捨て禁止」という看板は実は逆効果になる恐れがあります。 みなさんもダメと言われるとしたくなってしまう経験はありませんか?

実はそれはカリギュラ効果と呼ばれる、禁止されると返って興味が湧いてしまい行動に移してしまう心理行動のことをいいます。ネガティブな言葉や表現は逆効果を招いてしまう可能性があります。

今回紹介したポイ捨てを減らすデザインのゴミ箱は、まだあまり日本では見かけません。 ゴミ箱を減らし、ゴミへの意識が高まってきていますが、ポイ捨て問題はまだまだ解決されていないのが今の日本の現状です。

日本でもこのような楽しみながらポイ捨てを減らすデザインのゴミ箱の設置が増えるといいですね!



<フランスでペットショップ禁止に!?>


2021年11月18日、フランスで2024年から、捨て犬や捨て猫の対策として、ペットショップでの犬や猫の販売が禁止されることになりました。 さらに、2026年から水族館などでのイルカなどの海の生き物によるショーも禁止され、2028年からは動物たちによるサーカスも禁止されます。 そして、ペットに対して虐待をしたり、捨ててしまった場合の禁錮や罰金が科せられる法案も成立されました。

 


悲しいことに、日本は犬や猫の殺処分が多い国として知られています。 殺処分の数は年々減少しているものの、昨年は約3.3万頭の犬と猫が殺処分されてしまいました。
フランスをはじめとする諸外国で動物に対しての新たな取り組みが進んでいる中、日本では動物に対する福祉にはまだまだ課題が残っています。

 

日本では、ペットを飼う際に考慮するべき
・60歳以下の方
・継続した収入源があるか  
・単身者の人は血縁者の後見人がいるか 等をチェックする「譲渡条件」があります。

そんな中でも、動物とこれから生活をしようと考えている方も、動物のためにできることは沢山あります。

例えば、
・ペットは最期まで責任を持って育てる。
・ペットを飼う責任について今一度考える。
・ペットショップではなくシェルターや保護犬を引き取るチョイスを知る。

日本でももっと動物に対する様々な取り組みが始まるといいですね。
動物も私たちも幸せに暮らしていける社会にしていきましょう!

 

今週の【WEEKLY】 November Vol.4は以上になります!
来週のWeeklyもお楽しみに🌎

 

引用
https://ideasforgood.jp/2021/11/19/nudge-waste-experiment/
https://www.jiji.com/amp/article?k=2021111900197&g=int
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58269?page=2html

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- マハトマ・ガンジー(Mahatma Gandhi)